NHK大河ドラマ真田丸と、岡城にまつわる人々の繋がりを紐解いてゆく特集。特別編。
大人気NHK大河ドラマの真田丸、成長した豊臣家嫡男、豊臣秀頼 (キャスト中川大志)が登場しドラマも大詰めですね。
俳優中川大志さんの演じる豊臣秀頼は、凛々しく勇ましく、徳川家もその才覚に脅威を感じます。
石田三成や、亡き豊臣恩顧の武将達に、大恩ある豊家を託された、肥後の虎「加藤清正」も、二代目服部半蔵の手に倒れ、時代はまた、戦の気配につつまれ、クライマックスへと向かいます。
Contents
中尾八幡社と真田の里
さて、その真田丸と、岡城にまつわる人々のお話から、九州の大分県竹田市吉田にある中尾八幡社をご紹介。
中尾八幡社は、大分県竹田市の旧玉来町中尾に鎮座する、玉依姫、応神天皇、神功皇后を祀る神社です(勧請年不明)。
豊後の国の大友氏末期の頃、天正年間には入田親真が篤(あつ)く信仰したと言われています。
中尾八幡の名の由来は、中尾八幡がある、旧玉来町中尾に、中尾と言う姓の神官がおられて、その神官の名前から中尾八幡と言う名が付いたと言われます。
神官は、その神様に使える神職ですので、神様の名前ではなく、神様に仕える神官の名前から、神社の名前が定まるのは、珍しいことだそうです。
その中尾八幡社と真田丸が繋がるポイント、それは。
中尾八幡社の鎮座するこの吉田地区には、旧来より「真田姓」の方々が数多く住んでいらっしゃいます。
中尾八幡社その他の写真
中尾八幡社地図
その真田姓の方々の由来については不明ですが、一説に、大阪城落城の折に、「豊臣秀頼の遺児」を匿って落ち延びた、真田幸村の嫡男、真田幸昌(さなだ ゆきまさ)に由来するとも言われています。
さらに、豊臣秀頼と真田幸村、そしてその遺児達には、源義経のように、大阪夏の陣で落ち延びたとする、「生存説」が日本各地にあるそうです。
豊臣秀頼・真田幸村生存説
郷土史家の方々の研究の中で、今なお語り継がれる、豊臣秀頼と真田幸村、そしてその遺児達の生存説の中から、九州に落ち延びたと言われる説等を、一部ご紹介。
鹿児島県・薩摩国薩摩藩
戦国時代、鬼石曼子と恐れられた島津義弘と、明治維新の傑物「西郷どん」を生み出した、南日本の薩摩国に伝わる生存説。
谷山犬の食い逃げ(たんにゃまいんのけにげ)
薩摩国・鹿児島県に伝わる、豊臣秀頼生存説。
秀頼は真田幸村の手引で落ち延び、船で供の者数名とともに薩摩に落ち延び、種ヶ島蔵人と名乗り暮らした。
谷山の城下町では、大男(秀頼の身長197cm説あり)の侍が、度々町に訪れては酒を飲み、支払いをせずに暴れたと記録され、薩摩藩はその侍の狼藉を、咎めることが無かったと言われる。
俗に谷山犬の食い逃げ(たんにゃま いんの けにげ)と言われる逸話。
豊臣秀頼は、自身で支払いをする習慣が無かった為に、飲食の金銭の作法を知らなかったとも言われ、鹿児島市谷山中央四丁目には「豊臣秀頼の墓」と伝わる、宝塔の形をした大きなお墓があります。
また、肥前松浦藩主 松浦静山(まつらせいざん)が著した『甲子夜話(かっしやわ)続篇』には、「薩摩国へ真田幸村(信繁)が落ち延びたらしい」と、幸村の兄である真田信之が治めた、信濃松代藩の第八代藩主、真田 幸貫(さなだ ゆきつら)が伝えた話が記録されています。
出典
南日本新聞・さつま人国誌
豊臣秀頼の薩摩落ち伝説
http://373news.com/_bunka/jikokushi/kiji.php?storyid=281
真田幸村の薩摩落ち伝説
http://373news.com/_bunka/jikokushi/kiji.php?storyid=282
大根占にもある真田幸村の墓
http://373news.com/_bunka/jikokushi/kiji.php?storyid=7751
大分県・豊後国岡藩
景行天皇がここに来たとき「広大なる哉 この郡は よろしく碩田国(おおきた)と名づくべし」と言われ、後に大分県となった、豊後国の生存説。
中川久清公、豊臣秀頼遺児の説
豊後国、現在の大分県に、設立以来幕末まで改易すること無く続いた岡藩あり。その岡藩の中興の祖とされる、入山公こと「中川久清公」。
その久清公が、豊臣秀頼が側室に産ませた子供だという説と、またその中で、10月2日放送の真田丸で、真田幸村に囲碁の指南を行っていた、嫡男真田幸昌が、大阪城落城の際に落ち延びた後、久清公の幼少の頃の養育係、村井五兵衛の世話になったと言う説があります。
出典
お宝・古文書ペディア(代表・甲山堅・ザビエルコード著者)
https://www.facebook.com/%E3%81%8A%E5%AE%9D%E5%8F%A4%E6%96%87%E6%9B%B8%E3%83%9A%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2-481748032008492/
その他
長崎県の島原の乱で有名な、天草四郎時貞が、秀頼の遺児であるという話。
高野山の僧として秀頼は生きたとされる話。
真田幸村(信繁)が豊臣秀吉室・北政所(ねね)の兄で、足守藩藩主の木下氏の元で庇護を受けた等のお話があるそうです。
この他にも、資料や文献に基づく推察や、源義経の生存説と同じく、判官びいきとして、時代の波うねりの中で亡くなった、悲劇のプリンスや英雄に、生き延びていてほしいと言う、庶民の願いが作り出したお話が、全国各地にあるそうです。
真田丸キャスト ピックアプ。
俳優中川大志さん
俳優中川大志さんは、東京都出身1998年6月14日生まれの、スターダストプロモーション所属の俳優さんです。
NHK大河ドラマには、「江 姫たちの戦国 第34回 細川光千代 役」・「平清盛 第24回~第28回 源頼朝の少年時代 役」・「真田丸 豊臣秀頼 役」と三度目の大河ドラマ出演。
箱入りで育てられた優雅な美男子として描かれることの多い豊臣秀頼ですが、中川大志さんが才能と覇気を兼ね備えた、豊臣家嫡男を演じられ、クライマックスへと向かう物語の中、どのような秀頼像を完成させて行くのか、今後の真田丸での活躍に、期待が高まります。